おもと

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万年青(おもと)を生けました。

今日はお正月に向けて、祝儀の花を生けました。
この万年青は松竹梅などと一緒にお正月のお祝いに生けられるものです。
名前の通り、葉は年中青々とし、新しい葉が上へ上へと伸びていくにしたがって古い葉は下のほうに垂れ下がり、その中に赤い実がちょこんと顔を出す姿が人の一生や命が受け継がれていく姿に見立てられています。
剣山ではなく、石穴という穴のあいた石で花を留めて生けます。

生けるのはなんと7年ぶり・・・・・^^;;
油断したら10枚の葉がバラバラッと倒れてしまうのでもう必死!
葉の形を整え、最後に赤い実をしっかり差し入れると固定されます。
と言うのは簡単ですが、難しいです。(汗)

叉木といい、この石穴といい、松竹梅を生けるときの井筒くばりといい・・・昔は全部そういうので生けていたわけですから、昔の花人たちは相当の腕だったでしょーねー。
私も最初はどんな花型でも剣山で気楽~に生けてましたが、杜若や万年青を生けるようになると、やっぱり昔からの伝統ある花留めが一番しっくりくるのです。
叉木でキリッと留めた杜若は出生(水際の部分)がとても美しいし、石穴で生けた万年青の姿もすごく自然です。
どうにかして美しい姿でお花を生けようとこんな形を生み出した昔の花人たちの心。
本当にすごいものだなぁと思います。


義母が生きていたころは、たくさんのお弟子さんたちと一緒に終日、万年青や松竹梅を生けていたものでした。
まるで大工か!?と思うような大仕事^^;
まだまだ未熟でワケもわからない時期だったのに、みんな一緒くたにただひたすら生けていました。
義母はあと十年以上くらいお稽古しないと手にかなわないような花型を、惜しみなく私たちに教えてくれていました。
若い人を育て、池坊の未来を支えていこうという思いでいっぱいだったんだと思います。
もうこんな人は出てこないだろうなぁ・・・・

なんてかなり厳しい教えも受けましたが、思い出すのはいいことばかり。
思い出ってそういうものなんですね。


夏に杜若を生けるとき、冬に万年青を生けるとき、季節の折々の生け花に、義母を思い出します。
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by akibellcat-2 | 2012-12-18 22:48 | 日々のこと
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